景気DI | 前月比 | 今月の特徴 |
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40 | 1.4 | 5カ月ぶりに改善し、4カ月ぶりの40台に |
概況
『四国』の景気DIは前月比1.4ポイント増の40.0となり、4カ月ぶりに40台へ回復した。企業からは「新型コロナの社会的不安が和らぎ、旅行の申し込みが増えた」(運輸・倉庫、高知県)や「インバウンド需要が回復している」(サービス、香川県)など前向きな声が多く聞かれ、先行き見通しにも期待感が高まっている。ただ、「物価高騰と最低賃金の上昇で消費が鈍っている」(小売、香川県)など、依然として資源高・物価高の影響を危惧する声も一定数あり、しばらくは一進一退での推移が見込まれる。
景気DI
『四国』の景気DIは前月比1.4ポイント増の40.0。5カ月ぶりに改善し、4カ月ぶりの40台となり、前年同月を2カ月連続で上回った。県別では「徳島」「香川」「愛媛」が改善、「高知」は横ばい。『全国』(43.9)を3.9ポイント下回り、全国10ブロック別の順位は10位と、3カ月ぶりに最下位へ転落した。
規模別DI
「大企業」は前月比0.9ポイント増の39.7で、2カ月ぶりに改善するも2カ月連続の40割れ。「中小企業」は同1.5ポイント増の40.1で、15カ月ぶりの40台。うち「小規模企業」は同0.5ポイント減の38.5で2カ月ぶりに悪化。2012年1月以来11年2カ月ぶりに「中小企業」が「大企業」を上回った。
業界別DI
主要7業界では、『建設』『不動産』『製造』『小売』『運輸・倉庫』『サービス』が改善、『卸売』は横ばい。『サービス』(48.6)は6カ月連続の40台となったほか、2020年3月以降のコロナ禍で最高値を示した。一方、『小売』『運輸・倉庫』はそれぞれ2カ月連続で改善するも、30台前半にとどまっている。
先行き見通しDI
「3カ月後」は41.8(前月40.5)、「6カ月後」は42.7(同41.0)、「1年後」は44.5(同42.4)で、2カ月ぶりに3指標が揃って改善した。前年同月比でも3指標が揃って改善、なかでも「6カ月後」は10カ月ぶり、「1年後」は13カ月ぶりに改善するなど先行きに対する期待感がやや高まっている。