レポート事業継続計画(BCP)に対する神奈川県企業の意識調査(2024年)

BCPの『策定意向あり』、2020年をピークに4年連続の減少

2024/07/05
BCP  アンケート

はじめに

能登半島地震から半年。最大震度7を記録したこの地震は、直接的な被災による影響だけでなく、交通や生活インフラの寸断などによって企業の生産・消費活動に幅広く悪影響を与え、今なお復旧活動が続いている。
6月には大手出版社に対する大規模なサイバー攻撃により、主要なサービスの停止が生じている。企業側の即座の事実公表と、対応方針の説明が消費者の理解につながる重要なカギとなった。
このように、近年は地震や台風などの自然災害にとどまらず、サイバー攻撃やテロ、感染症、地政学的リスクなどさまざまな経営上のリスクが高まり、企業には危機管理、つまりリスク発生に備えた準備が強く求められている。
そこで、帝国データバンク横浜支店は、事業継続計画(BCP)に対する企業の見解について、神奈川県の企業に調査を実施した。本調査は、TDB景気動向調査2024年5月調査とともに行った。

■調査期間は2024年5月20日~31日、調査対象は全神奈川県1,294社で、有効回答企業数は562社(回答率43.4%)。なお、事業継続計画(BCP)に関する調査は2016年以降、毎年実施し、今回で9回目

調査結果

1 BCP『策定意向あり』は47.5%で5年ぶりに5割を下回った。コロナ禍の2020年5月(56.0%)をピークに4年連続の減少。全国(50.0%)を下回る結果に
2 事業継続に対して想定するリスク、「自然災害」が69.3%でトップ
3 リスクへの備え、「従業員の安否確認手段の整備」(67.0%)や「情報システムのバックアップ」(59.9%)が上位に
4 BCPを策定しない理由、「スキル」「人手」「時間」の3要素がハードルに

20240705_事業継続計画(BCP)に対する神奈川県企業の意識調査(2024年).pdf

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