レポートTDB景気動向調査2022年8月(九州ブロック・熊本県)

2022/08/01
景気動向  アンケート

景気DI

前月比

今月の特徴

40.2

▲ 2.1

2カ月連続で悪化

概況

「熊本」の景気DIは前月比2.1ポイント減の40.2と2カ月連続で悪化した。新型コロナウイルス感染「第7波」の到来によって新規感染者数が高止まりしたほか、株価の低迷がみられるなど景気の先行き不透明感が高まった。「半導体業界の設備投資が好調」(製造)と前向きな声が聞こえる一方で、「飼料・資材の高騰と賃金上昇や人手不足も懸念」(農・林・水産)、「新型コロナ感染拡大によるイベント中止が影響」(サービス)と依然として先行きを不安視する声が多いことから、景況感は当面一進一退での推移が想定される。

景気DI

「熊本」の景気DIは40.2で前月比2.1ポイント減となり、2カ月連続で悪化した。「九州」(41.3)も同0.2ポイント減となった。一方で、「全国」(41.4)は同0.1ポイント増と改善した。なお、「熊本」の都道府県別順位は第30位(前月第13位)となり、順位が17ランク下がった。

規模別DI

「大企業」の景気DIは43.0と前月比2.1ポイント減、「中小企業」も39.8と同2.1ポイント減となり、「中小企業」と「大企業」ともに落ち込み幅が大きかった。規模間格差(大企業-中小企業)に関しては3.2ポイントと前月(3.2ポイント)から変動はなかった。

業界別DI

9業界中、前月から改善した業界は『農・林・水産』『製造』『卸売』の3業界と少なかった。一方で『金融』『建設』『不動産』『小売』『サービス』の5業界が前月より悪化し、『運輸・倉庫』が横ばいだった。円安・原油高・資材高騰による影響が大きく、悪化した業界が多かった。

先行き見通しDI

先行き見通しDIは、3カ月後が43.2(前月43.2)、6カ月後は44.0(同43.5)、1年後は46.1(同44.8)となった。景気の先行きを不安視する声は依然として多いが、台湾の半導体メーカー・TSMC熊本工場の建設が進むなか、設備投資需要への期待感から6カ月後と1年後が改善した。

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