レポートTDB景気動向調査2019年1月(北関東ブロック・山梨県)

景気DI

前月比

今月の特徴

42.9

▲ 2.3

2カ月連続悪化

概況

「山梨」の景気DIは2カ月連続で悪化した。企業からは「年末年始は好天に恵まれ好調に推移。インバウンドも大幅増加となり、需要増に繋がった」(サービス)との声が聞かれた。一方、「半導体製造装置やフラットパネル製造装置関係が調整局面に入っている」(製造)とのマイナスの声もあった。米中貿易摩擦の影響によって中国経済が減速し、県内の半導体関連企業が業績の下方修正を行っているため、長らく牽引役となっていた『製造』が前月より7.5ポイントも悪化し30台となるなど、各業界で厳しい見方が強まっている。

景気DI

「山梨」の景気DIは前月比2.3ポイント減の42.9となり、2カ月連続悪化した。全国は同1.3ポイント減の48.1となり、「山梨」は全国を5.2ポイント下回っている。全国順位は前月の41位から45位に後退した。

規模別DI

「大企業」は前月比1.4ポイント減の50.0、「中小企業」は同2.5ポイント減の41.7、「小規模企業」は同5.8ポイント減の37.8となった。「大企業」と「中小企業」との規模間格差は「中小企業」が大きく悪化したため、前月より1.1ポイント拡大して8.3ポイント差となった。

業界別DI

前月と比較可能な7業界中、『小売』『サービス』の2業界が改善、『建設』『製造』『卸売』の3業界が悪化、『不動産』『運輸・倉庫』の2業界が横ばいとなった。『製造』が前月より7.5ポイントと大幅に悪化し30台となった。『建設』は同1.4ポイント悪化したが、3カ月連続で判断の分かれ目となる50以上となった。

先行き見通しDI

3カ月後44.8(前月46.8)、6カ月後44.4(同45.8)、1年後43.1(同43.3)となり、3指標とも前月より悪化している。業界別で3指標とも50以上となったのは『建設』『不動産』『運輸・倉庫』の3業界。全国(49.4 48.5 45.3)との比較では3指標とも「山梨」が下回っている。

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