レポートTDB景気動向調査2025年01月(北海道 道東版・概要)

景気DI

前月比

今月の特徴

38

-2.3

3カ月ぶりに悪化(道東)

概況

「道東」の景気DIは3カ月ぶりの悪化となった。企業からは「工業団地の新たな造成がはじまるなど地域への企業の投資が旺盛」(不動産)、「工事期間中の従業員宿舎の引き合いが増加」(不動産)といった声がある一方で、「搾乳牛1頭当りにかかる生産費用が高くなり過ぎている上、個体価格が低迷」(農・林・水産)、「漁獲不振」(農・林・水産)、といった声があがった。依然として人材不足に加えて物価高・人件費の上昇に伴うコスト増の深刻化など懸念材料は多く、道東の景況感は一進一退の推移が続くとみられる。

景気DI

2025年1月の「道東」の景気DIは38.0で前月比2.3ポイント悪化し、3カ月ぶりの悪化となった。『北海道』(41.8)との格差は同▲3.8ポイントで0.5ポイント悪化。『全国』(43.6)との格差(道東ー全国)は▲5.6ポイントとなった。

規模別DI

「大企業」(36.1)は前月比3.6と悪化。「中小企業」(38.2)は3カ月ぶりの悪化。うち「小規模」(37.2)も同3.7と3カ月ぶりの悪化。規模間格差(大企業-中小企業)は▲2.1ポイントと、3カ月ぶりに格差が広がった。

業界別DI

「その他」を除く9業界中、『不動産』(56.7)が横ばいで、改善は『サービス』(46.3)の1業界のみ。悪化は7業界で、『運輸・倉庫』は▲10.3と最も悪化。景気判断の分かれ目となる50を超えたのは『不動産』(56.7)のみで、最も高かった。

先行き見通しDI

「道東」は「3カ月後」40.7(前月40.8)、「6カ月後」42.0(同40.5)、「1年後」40.2(同39.3)。「6カ月後」「1年後」は改善したが、「3カ月後」は悪化傾向に転じた。『北海道』『全国』との比較では「3カ月後」「6カ月後」「1年後」、いずれも下回った。

「北海道 道東版(2025年01月)」の詳細