レポートTDB景気動向調査2024年4月(南関東ブロック・東京都)

景気DI

前月比

今月の特徴

47.8

▲ 0.6

3カ月ぶりに悪化

概況

「東京」の景気DIは47.8となり、3カ月ぶりに悪化した。企業からは「インバウンドの来街者数が増え売り上げが増加」(小売)「旺盛なDX関連の案件問い合わせがある」(サービス)などの声がある一方で、「人件費・資材費・物流コスト高に加え2024年問題の残業規制により工期が遅延」(建設)「インフレ・円安で商品単価が上がっているほか、気候変動から需要が回復していない」(小売)などの声があった。景況感は改善傾向にあるとみられるが、マイナス材料も多く力強さに欠ける。

景気DI

「東京」の景気DIは47.8(前月48.4)で、前月比0.6ポイント減少し、3カ月ぶりに悪化した。全国(44.1)を3.7ポイント上回り、都道府県別の順位は3位(前月5位)で、前月から2ランク上昇した。

規模別DI

「大企業」は50.8(前月50.4)、「中小企業」は46.8(同47.8)、「小規模企業」は46.6(同48.0)となり、わずかだが「大企業」のみが改善した。規模間格差は4.0ポイントと、前月から1.4ポイント拡大した。

業界別DI

全10業界中6業界で悪化、4業界で改善した。悪化幅が最も大きかったのが『不動産』(52.2、前月54.4)で前月比2.2ポイントの悪化。『農・林・水産』(38.9、同40.5)は同1.6ポイント悪化した。一方で、『サービス』(53.5、同53.1)は同0.4ポイントの改善でそのほかはいずれも小幅。

先行き見通しDI

「3カ月後」は48.7(前月49.5)、「6カ月後」は49.5(同50.2)、「1年後」は49.8(同50.3)となり、6カ月ぶりにすべての指標で悪化した。

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