お好み焼きの普及活動を地道に続けて、国内外のソース市場を開拓してきたオタフクソース。インタビュー後編では、「人財」を大切する社風、その根底にある創業家としての決意、これからの100年に向けた思いを聞いた。
-人材育成について重視している点をお聞かせください
階層別研修や各種スキル研修のほか、創業者の理念に対する研修も実施し、ホームページでも研修制度の全体像を公開しています。最近力を入れているのは公募による研修です。特に語学を身につけるには本人の意思が重要です。アメリカに赴任し語学の勉強をしながらビジネスを学ぶ制度のほか、毎年20名程度がフィリピンの語学スクールとリモートによる語学研修を行います。このほか外部研修としてイノベーション研修やソーシャルビジネス研修を取り入れています。
当社は社風として「思いやりのこころを大切にする」という温かさを大切にしていますが、ビジネスでは採算性と論理性を最優先とする会社もあります。そうした他社との違いを学んだうえで、自ら考えて行動することを身につけてほしいのです。社会にはすごい人や企業が沢山あるということを知ってほしい。そのために外部人財との交流で刺激を受けられる研修を活用しています。