レポートTDB景気動向調査2024年4月(東海ブロック・岐阜県)

景気DI

前月比

今月の特徴

41.1

0.2

3カ月ぶりに改善

概況

「岐阜」の景気DIは前月比0.2ポイント増の41.1で3カ月ぶりに改善。「インバウンドが好調なため、ホテル向けの食材の売上が伸びている」(卸売)、「地方の観光地であるが、インバウンド客が顕著に戻ってきたため」(サービス)など当月もインバウンドの恩恵が聞かれた。一方製造では「受注、引き合いは例年に比べかなり多い」という声が一部であったが、在庫調整、生産調整による受注減や見積もり依頼の減少を指摘する声が多い。また原材料高や人手不足に加え、円安の影響から依然先行きは楽観できない状況が予想される。

景気DI

「岐阜」の景気DIは前月比0.2ポイント増の41.1となり、3カ月ぶりに改善したが、40台前半を行き来する状況に変わりはなく、27カ月連続全国DIを下回っている。都道府県順位は前月の36位から34位に上昇したが、東海4県の順位は2023年10月から7カ月連続最下位で、周辺他県に比べて景況感は厳しい。

規模別DI

「大企業」(48.0)は前月比1.3ポイント減で3カ月連続悪化した一方、「中小企業」(39.9)は同0.3ポイント増と僅かに改善したほか、「小規模企業」(39.9)も同0.3ポイント増となった。これにより「大企業」と「中小企業」の規模間格差は8.1ポイントとなり、2カ月連続で縮小した。

業界別DI

前月と比較ができる8業界中、『建設』(40.2)は4.1ポイント増、『運輸・倉庫』(54.2)は7.0ポイント増となった一方、『農・林・水産』『製造』『卸売』『小売』『サービス』の5業界で悪化。また前月に景気DIが改善した3業界はいずれも当月は悪化に転じるなど景況感は一進一退の状態が続いている。

先行き見通しDI

「3カ月後」42.8(前月43.3)、「6カ月後」43.5(同44.9)、「1年後」45.0(同46.8)で3指標は全て前月を下回る。業界別では『建設』『製造』『卸売』『小売』が3指標全てで40台に留まっており、人手不足、原材料高、物価高、円安などによる先行き不透明感から厳しい見通しとなっている。

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