レポートTDB景気動向調査2024年11月(四国ブロック・愛媛県)

景気DI

前月比

今月の特徴

42.7

-0.4

4カ月ぶりに悪化

概況

「愛媛」の景気DIは、4カ月ぶりに悪化した。原材料価格の高止まりや人件費高騰が引き続き収益を圧迫する中、大手企業の設備投資見直しや住宅着工件数の減少、一部地域での公共事業減少に苦しむ『建設』や好調なインバウンド需要を背景としていた『サービス』がいずれも2カ月連続悪化となった。ただ、『建設』は先行き期間が進むにつれ改善が進む見通しとなっており、需要回復への期待感があるようだ。一方、食品関連や今治地区の地場産業であるタオル製造業界では厳しい声が多い。引き続き一進一退の展開が続くと見られる。

景気DI

「愛媛」の景気DIは前月比0.4ポイント減の42.7と4カ月ぶりに悪化した。『全国』『四国』がわずかに改善したため、県別順位は28位と前月(25位)より下落した。

規模別DI

「大企業」「中小企業」「小規模企業」がいずれも悪化した。中でも「小規模企業」は0.8ポイント悪化して2カ月ぶりに40ポイントを下回った。規模間格差(大企業-中小企業)は2.8ポイントに拡大した。

業界別DI

回答数が10社を超える5業界中3業界が改善、2業界が悪化となった。『製造』が2カ月連続、『卸売』が3カ月連続で改善した一方で、『建設』『サービス』は2カ月連続で下落となった。『小売』は4カ月連続改善したものの、依然40ポイントを下回っており、低調な推移が続いている。

先行き見通しDI

「3カ月後」が前月比1.4ポイント減、「6カ月後」が同1.8ポイント減、「1年後」が2.0ポイント減と全ての期間で悪化した。業界別では『建設』が全ての期間で改善した一方で、『製造』『卸売』は全ての期間で悪化となり、対照的な見通しとなった。

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