レポート

事業継続計画(BCP)に対する岩手県内企業の意識調査(2022年)

BCP策定率16.4%、スキル・ノウハウ不足が課題 ~ 策定率は増加傾向、特に中小企業の伸びが目立つ ~

はじめに

事業継続計画(BCP)とは、「企業が自然災害、テロ攻撃などの緊急事態に遭遇した場合において、事業資産の損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続ないし早期復旧を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段を取り決めておく計画」1である。

新型コロナウイルスの感染拡大や、サプライチェーンの混乱、2022年以降ではロシアのウクライナ侵攻、近時は愛知県における明治用水の漏水による影響など、企業の事業継続リスクは年々増大している。企業においては平常時からこうした緊急事態に備え、BCPを準備しておく必要がある。

そこで、帝国データバンク盛岡支店は事業継続計画(BCP)に対する企業の見解について調査を実施した。本調査は、TDB景気動向調査2022年5月調査とともに行った。


■調査期間は2022年5月18日~5月31日、調査対象は岩手県内208社で、有効回答企業数は110社(回答率52.9%)。なお、事業継続計画(BCP)に関する調査は2016年以降、毎年実施し、今回で7回目

(https://www.chusho.meti.go.jp/bcp/contents/level_c/bcpgl_01_1.html)

調査結果

  1.   BCPを「策定している」企業は16.4%(前年比4.0ポイント増)と前年から増加している。企業規模別でみると、大企業は26.7%(同1.7ポイント増)とわずかに上昇した一方、中小企業は14.7%(同4.8ポイント増)と大きな伸びとなった
  2.   BCPの『策定意向あり』とする企業のうち、事業継続が困難になると想定するリスクでは、「自然災害」が70.2%でトップとなった。新型コロナウイルスなど「感染症」は57.4%であったが、前年からは大幅に低下した。一方、「設備の故障」(36.2%、前年比15.1ポイント増)、「自社業務管理システムの不具合・故障」(34.0%、同12.9ポイント増)、「取引先の被災」(27.7%、同17.2ポイント増)、「経営者の不測の事態」(25.5%、同12.3ポイント増)が大幅に上昇した
  3.   BCPを「策定していない」企業は50.0%(前年比2.6ポイント減)となった。BCPを「策定していない」理由では、「策定に必要なスキル・ノウハウがない」(52.7%)、「策定する人材を確保できない」(38.2%)などが上位にあがった
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