レポートTDB景気動向調査2024年4月(南関東ブロック・千葉県)

景気DI

前月比

今月の特徴

43.9

▲ 1.5

2カ月ぶりに悪化

概況

「千葉」の景気DIは43.9となり2カ月ぶりに悪化、一進一退の状況が続いている。企業からは、「新設工事が増えた」(建設)、「例年、春先は物件が動く」(不動産)などの明るい声が聞かれた一方で、「自動車メーカーの生産停止で減産が続いている」(化学品製造)、「円安で食材の値段が高騰」(食料品卸)、「物価高により高齢者を中心に受診抑制がみられる」(医療サービス)などの声も聞かれた。円安や物価高、人手不足などを懸念材料としてあげる企業は多く、景気の先行きにも影を落としている。

景気DI

「千葉」の景気DIは43.9となり前月比1.5ポイント減少、2カ月ぶりに悪化した。2023年9月以降、増減を繰り返し一進一退の状況が続いている。全国は同0.3ポイント減の44.1となった。これにより、「千葉」は全国を0.2ポイント下回り、全国順位は15位で前月(9位)から順位を下げた。

規模別DI

「大企業」は47.7となり前月比1.1ポイント減少、2カ月連続で悪化した。「中小企業」は43.4となり同1.5ポイント減少した。「大企業」と「中小企業」との規模間格差は4.3ポイント(前月3.9ポイント)へと拡大した。

業界別DI

『その他』を除く9業界のうち、『農・林・水産』『小売』『運輸・倉庫』の3業界は前月比改善、『建設』『不動産』『製造』『卸売』『サービス』の5業界は悪化した。『製造』(38.8)は2022年11月(39.9)以来の40割れで、『運輸・倉庫』(36.3)は4カ月ぶりの改善ながら9業界で最低水準だった。

先行き見通しDI

「3カ月後」は45.3(前月46.1)、「6カ月後」は46.9(同46.9)、「1年後」は46.2(同47.7)となり、「3カ月後」「1年後」で前月比悪化した。3指標とも足元の景況感(43.9)を上回っているが、「1年後」が「6カ月後」を下回っており、先行きの不透明感が表れている。

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