レポート

東海3県の本社移転企業調査(2017年)

「転入」超は2008年以来9年ぶり ~ 転入超最多は製造業 ~

2018/04/17

はじめに

政府が「地方創生」政策の柱として「まち・ひと・しごと創生総合戦略」の5カ年計画を策定してから、2017年度で折り返し地点を迎えた。同戦略では、東京五輪が開催される2020年までに地方と首都圏1都3県の人口転出入が均衡化することを目標の一つとして定めており、企業の移転による雇用創出をはじめとした地方創生を促してきた。

こうしたなか、政府は首都圏から地方への本社移転をより進めるため、2015年度に導入した東京23区などから地方への企業移転を後押しする税優遇措置「地方拠点強化税制」について、2019年度末まで2年間延長することを決定。2015~2019年度までの5年間で7500件の企業の地方拠点強化を目標としており、企業の東京一極集中の是正に向けた取り組みを本格化させている。

帝国データバンク名古屋支店は、2017年に東海3県(愛知県・岐阜県・三重県)から本社所在地の転出および転入が判明した企業(個人事業主、非営利法人等含む)を、企業概要データベース「COSMOS2」(147 万社収録)から抽出。移転年別や転入元・転出先の集計・分析を行った。

■本社とは、本社機能(事務所等)の所在する事業所を指し、商業登記の本店所在地と異なるケースがある

調査結果

  1. 2017年に東海3県(愛知県・岐阜県・三重県)へ転入した企業は105社、転出した企業は100社判明した。この結果、東海3県の企業転入・転出状況は5社の転入超過となり、2008年以来9年ぶりの転入超過となった。
  2. 東海3県へ移転した企業の転入元都道府県は、「東京」が25社(構成比23.8%)で最多。そのほか「大阪」が8社(同7.6%)、「静岡」が7社(同6.7%)となった。一方、東海3県から移転した企業の転出先都道府県は、転入と同じく「東京」が28社(構成比28.0%)で最多となり、そのほか「京都」(4社、同4.0%)、「大阪」「千葉」「静岡」(各3社、同3.0%)が上位となった。
  3. 東海3県の転入転出企業を業種別にみると、「サービス業」が転入(34社、構成比32.4%)・転出(30社、構成比30.0%)ともに最多となった。また、転入超は「製造業」(7件)、転出超は「小売業」(6件)がそれぞれ最多となった。
  4. 県別では、「愛知」は転出超となったが、「岐阜」は転入超、「三重」は同数となった。
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