レポートTDB景気動向調査2019年2月(北陸ブロック・福井県)

2019/02/01
景気動向  アンケート

景気DI

前月比

今月の特徴

48.5

0.2

2カ月連続改善

概況

「福井」は『建設』の改善や『小売』の回復により前月から0.2ポイント改善し、全国順位を9位に上げた。「受注残が豊富にある」(卸売、中小企業)、「新幹線工事で忙しい」(建設、中小企業)など前向きな声が多く聞かれた。しかし、『建設』の1年後は49.2となり、大型工事の減少や消費税増税の反動減を懸念する声が多かった。また、米中貿易問題を懸念する声が多く、英国のEU離脱や中東情勢の不安定など、グローバル経済によるリスクは多くみられることを勘案すれば、暫くは一進一退で推移するものとみられる。

景気DI

「福井」は前月から0.2ポイント改善の48.5と2カ月連続の改善となった。『北陸』は4カ月連続悪化、『全国』は3カ月連続の悪化となり、「福井」の全国順位は前月から8ランクアップの9位となった。なお、『北陸』4県で前月から改善したのは「福井」のみ。

規模別DI

「大企業」は前月から0.1ポイント悪化の48.9となった一方で、「中小企業」は前月から0.3ポイント改善し48.4となったため、規模間格差は0.5ポイントに縮まった。「小規模企業」は前月から2.0ポイント悪化の47.0と一進一退にある。

業界別DI

前月に対して『建設』『卸売』『小売』の3業界で改善、『不動産』『製造』『サービス』『その他』の4業界で悪化となった。業界トップは『建設』で「消費税率引き上げによる駆け込み受注がある」(建設、小規模)などの前向きな意見が多かった。堅調に推移してきた『製造』は前月から4.9ポイント悪化の46.7となった。

先行き見通しDI

3カ月後50.9(前月49.7)、6カ月後48.8(前月47.4)、1年後45.7(前月44.2)と3指標ともに前月から改善し、『全国』『北陸』を上回った。消費税増税による反動減や消費が冷え込むとみられる1年後の景気マインドは低い。

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