景気DI | 前月比 | 今月の特徴 |
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45.9 | 0.9 | 4カ月ぶりに改善し、全国5位へ上昇 |
概況
「福岡」の景気DIは45.9で4カ月ぶりに改善した。近年、福岡経済はインフラ整備や都市再開発事業に伴う建設需要、インバウンド消費に支えられてきたが、日韓関係悪化を背景とする訪日韓国人客の減少から、「小売」や「卸売」で低迷傾向が見られるほか、これまで好調だった「建設」でも先細り感が見え始めている。今後は、消費税率引き上げ後の内需の消費停滞や中国経済減速に伴う製造業の輸出減少も危惧されており、当面は弱含みの推移となる見通し。
景気DI
「福岡」(45.9、前月比0.9ポイント増)は4カ月ぶりに改善した。全国(43.6、同0.3ポイント減)は2カ月連続で悪化しており、都道府県別順位は前月の13位から5位へと上昇した。九州・沖縄8県内では4位となった。
規模別DI
「大企業」(前月比0.3ポイント増)が2カ月連続で改善し、「中小企業」(同1.0ポイント減)は2カ月ぶりに改善。規模間格差は1.5ポイントと2カ月ぶりに縮小した。なお、小規模企業(同0.4ポイント減)は2カ月連続で悪化した。
業界別DI
5業界が改善、2業界が悪化。消費税率引き上げ後の反動減があった前月から持ち直した「小売」(37.5、同0.6ポイント増)が2カ月ぶりに改善。「卸売」は3カ月連続で改善した。「不動産」(40.9)は4カ月ぶりの改善。「サービス」は2カ月連続の改善で、3カ月ぶりの50台となった。
先行き見通しDI
6カ月後は前月比0.6ポイント改善したものの、3カ月後(前月比0.7ポイント減)と1年後(同0.3ポイント減)で悪化した。業界別では「小売」「運輸・倉庫」が3カ月後と6カ月後の2指標で悪化。「建設」が6カ月後と1年後の2指標で悪化するなど、先細り感を示している。