レポートTDB景気動向調査2020年2月(東海ブロック・概要)

2020/02/01
景気動向  アンケート

景気DI

前月比

今月の特徴

37.3

▲ 3.3

5カ月連続悪化、7年ぶりの低水準

概況

『東海』の景気DIは5カ月連続で悪化。7年ぶりの低水準で、リーマン・ショックや東日本大震災から回復途上の頃の水準まで落ち込んだ。米中貿易摩擦や中国経済失速、消費税率引き上げなどの影響に加え新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大がインバウンド消費を直撃したほか、中国に製造拠点を持つ企業に悪影響を及ぼし世界経済を揺るがせている。肺炎の流行によりテーマパークの休業やイベントの中止などが相次いでおり観光産業のみならず、幅広い業界に悪影響が広がりつつある。肺炎に終息の兆しはみえず、当面、景況感の悪化が続きそうだ。

景気DI

『東海』の景気DIは37.3、前月比で3.3ポイントの悪化。悪化は5カ月連続で2013年2月以来、7年ぶりの30台となる低水準。消費税率引き上げ、中東情勢の緊迫化に加え急速に感染が拡大している新型肺炎がマインドを悪化させている。5カ月連続で全国を下回り、全国10地域での順位は前月と同じく第6位。

規模別DI

「大企業」(41.3)は前月比3.9ポイント減、「中小企業」(36.4)は同3.1ポイント減、「小規模企業」(38.4)も同2.5ポイント減となり、全規模で悪化となるのは2カ月連続。「大企業」の悪化幅が大きかったため、規模間格差(4.9ポイント)は前月から0.8ポイント縮小した。

業界別DI

前月から改善は4業界、悪化が6業界。新型肺炎の感染の拡大が幅広い業界に悪影響を及ぼしている。中国経済減速に加え肺炎による中国での生産の停滞などの影響で『製造』(前月比3.2ポイント減)は6カ月連続の悪化。燃料費が上昇している『運輸・倉庫』が同4.7ポイント減と大幅悪化となり幅広い業界で悪化が目立つ。

先行き見通しDI

「3カ月後」は37.5(前月43.0)、「6カ月後」は38.5(同42.5)、「1年後」は40.8(同42.1)と前月からそれぞれ悪化となり、全期間で悪化となるのは2カ月連続。また、全国との比較でも全期間で下回っており、先行きに対する見方は引き続き厳しい状態が続いている。

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