レポート特別企画 : 2016年福井県社長分析調査

はじめに

内閣府の発表した『2015年版高齢社会白書』によると、65歳以上の高齢者の数は過去最高の3300万人に達し、総人口の26.0％を占めており、日本社会の高齢化の進展がいかに急激に進んでいるのか分かる結果となった。企業の経営者も例外ではなく、平均年齢が年々上昇を続ける中で、60代の経営者の半数以上が後継者不在になっている状況も判明しており〈帝国データバンク『後継者問題に関する企業の実態調査』（2014年7月）〉、トップの高齢化にどう向き合うのか、企業はその対応を求められている。

帝国データバンクは、2015年12月末時点の企業概要ファイル「COSMOS2」（約146万社収録）から「株式会社」「有限会社」114万9108社のデータを抽出。社長の年齢と2015年の1年間における社長の交代状況について分析した。なお、前回調査は2015年1月に実施。

調査結果

1. 社長交代率
   3.43％で全国平均の3.88％を0.45ポイント下回る。
2. 社長の平均年齢
   59.2歳で全国平均と同一。
3. 社長の出身大学
   県内企業における出身大学トップは福井工業大学。
4. 社長の出身地
   福井出身の社長は全国に1万1480人。県内比率は、95.3％。
5. 女性社長
   844人で7.53％の比率。全国平均を0.03ポイント下回る。
6. 人口10万人あたりの社長輩出数
   34年連続全国トップの1453人。