レポートTDB景気動向調査2024年10月（東北ブロック・青森県）

概況

「青森」の景気DIは44.7となり、前月から1.4ポイント改善した。引き続き『建設』は比較的安定した景況感を維持している。また観光客の回復もみられるなか『小売』『卸売』などの改善も認められるが、物価高が続く状況下、価格転嫁が難しい企業の収益環境は厳しく、企業規模や業界による格差は顕著となっている。今後もしばらくは一進一退といった足踏み状態が続く可能性が高い。

景気DI

景気DIは44.7となり、前月から1.4ポイント改善した。都道府県別順位は14位となっており、前月（28位）よりも上昇、東北6県の中では上位を維持している。ただ企業を取り巻く収益環境は厳しく、運送業界の景気DIは依然として低位にあるなど、濃淡が入り交じる状況にある。

規模別DI

「大企業」は45.8と前月より5.1ポイントの改善、また「中小企業」も44.6と前月より1.0ポイント改善した。このうち小規模企業についてはも50.8と前月から5.6ポイント改善、各企業とも改善傾向であった。

業界別DI

『製造』は悪化したが、『卸売』、『小売』ともに改善され、特に「飲食料品小売」や「自動車・同部品小売」が大きく改善したが、業界毎の格差は拡がっている。

先行き見通しDI

先行き見通しDIは、「3カ月後」、「6カ月後」、「1年後」のいずれも前月より2ポイント程度低下しており、先行きが見通しづらくなっている。