景気DI | 前月比 | 今月の特徴 |
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40.3 | -0.9 | 2カ月連続悪化 |
概況
「鳥取」は2カ月連続の悪化となった。企業数の多い『建設』は4カ月連続の悪化、公共工事が弱含みである状況が窺える。燃料価格や人件費の価格上昇に対し、価格転嫁が進まない懸念の一方で、徐々にではあるが恩恵の声も聞かれはじめた。金利上昇や円安の為替状況は企業間格差をさらに生み出す要因で、暫くは価格動向に対する対応力が求められることなどを鑑みれば、先行きを注視していく必要がある。
景気DI
「鳥取」の景気DIは前月比0.9ポイント減の40.3となった。2カ月連続の悪化となったために、「鳥取」の全国順位は前月から1ランクダウンの36位となった。『全国』は同0.9ポイント減の43.6、『中国』は同1.1ポイント減の43.0となった。中国ブロックで前月から改善したのは「山口」のみであった。
規模別DI
「大企業」は前月比1.4ポイント増の38.9となった一方で、「中小企業」は同1.0ポイント減の40.4となったが、企業間格差の逆転現象は8カ月連続。「うち小規模」は同1.5ポイント増の42.2となり、規模が小さいほど良い結果となった。
業界別DI
前月から改善したのは『小売』のみで、『農・林・水産』、『建設』、『卸売』、『サービス』の4業界が前月から悪化となった。堅調に推移していた『サービス』は大幅に悪化しており基準となる50を7カ月ぶりに割り込んだ。『サービス』は前月から悪化し、好調であった宿泊業の一部では稼働が落ち込んでいる声が聞かれた。
先行き見通しDI
「3カ月後」は前月比0.5ポイント増の44.6、「6カ月後」は同1.9ポイント増の46.8、「1年後」は同0.6ポイント増の46.2と、3指標ともに前月から改善となった。将来に対する期待感に変わりは無く、物価高など価格変動への対応が進んでいる声も聞かれた。