レポート中国地方 メーンバンク実態調査(2022年)

広島銀行が13年連続トップ、シェア16.15% ~ 上位30位中、17の金融機関がシェアを拡大 ~

はじめに

企業の資金繰り支援を主体に地域経済にとって大きな役割を担う金融機関。経済活動への悪影響が長引いているコロナ禍のなか、事業継続に向けて幅広く資金繰りをサポートし、その存在意義はさらに強まっている。一方で、少子高齢化の進行とともに、都市部への人口流出・集中などで地方の資金需要の先細りが懸念されるなか、金融機関を取り巻く経営環境は厳しい状況が続き、経営統合や合併の動きも加速している。

地域金融機関では収益改善につながるビジネスモデルの構築、地域経済の発展に寄与するサービスの開発・導入を積極的に進めているが、中国地方に拠点を置く金融機関の地元企業に対するシェアや取り組みの状況にどのような変化があるのだろうか。

帝国データバンク広島支店で、2022年10月末時点の企業概要ファイル「COSMOS2」(全国約147万社)の中から中国5県の企業(9万6890社)を抽出し、メーンバンクと認識している金融機関について集計・分析した(%は小数点第3位以下を四捨五入、前年調査の対象企業数は9万6215社)。なお、この調査は今回で13回目、調査対象は全業種・全法人(個人経営も含む)。

■本調査は「COSMOS2」に収録されている企業のデータであるため、各金融機関がメーンとして取引している実数とは異なる。また、一企業に複数のメーンがあるケースでは、企業が最上位として認識している金融機関のみを集計した

調査結果

  1.   中国地方におけるシェアトップは、「広島銀行」の1万5650社(シェア16.15%、前年比▲0.08pt)。2位は「中国銀行」の1万3713社(14.15%、▲0.17pt)、3位は「山口銀行」の1万659社(11.00%、+0.12pt)。上位30位中、17の金融機関がシェア拡大
  2.   業種別では、主要7業種のうち「広島銀行」が5業種、「中国銀行」が2業種でトップ。この2行が7業種すべてで1位と2位を占める。「広島信用金庫」は7業種すべてで6位
  3.   取引先の売上規模別では、「広島銀行」が6分類すべてでシェアトップに。全6分類で上位4位までを地元の地方銀行が占める。『50億円以上』ではメガバンク3行がランクイン
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