はじめに
国内大学の学生数が年々増加している。文部科学省によると、2017年の大学学生数は289万880人。1990年(213万3362人)と比べ75万7518人の増加と、大学進学率は上昇傾向で推移している。学生数の増加に比例する形で、大卒の社長の数も右肩上がりをたどっている。
帝国データバンクが今年2月にリリースした「長野県内社長年齢分析」によると、社長の平均年齢は60.4歳と前年を0.3歳上回り、過去最高を更新。一方、7月に行った「長野県内女性社長比率分析」では、女性社長比率は緩やかに増加しているものの、5.82%と47都道府県の中で2番目に低いことも判明している。
社長に関するデータのうち、今回は出身大学に焦点を当て分析。2018年6月時点の企業概要データベース「COSMOS2」(全国約147万社、長野県約2万6000社収録)から、企業(個人、非営利、公益法人等除く)の社長出身大学データを抽出、全国27万4570人、長野県4564人の出身大学をランキング形式で集計した。
調査結果
- トップの日大以下、首都圏の私大が続く
県内社長の出身大学トップは467人の「日本大学」。2位以下を大きく引き離している。1位~7位は、首都圏の私立大学が名を連ねている。全国でもトップは「日本大学」だった。 - 県内からは信大、松商短大、長野高専がトップ20にランクイン
長野県関係では、「信州大学」が127人で8位に入った。このほか、「松本大学松商短期大学部」(59人)が15位、「長野工業高等専門学校」(56人)が17位に入った。 - 各区分でも日大の上位が目立つ
年商規模別、業歴別、年代別などでも、「日本大学」がトップとなる区分が多い。一方、年商規模の大きな区分では「慶應義塾大学」が、年代別で社長の年齢が「30代」及び「80歳以上」の区分では「信州大学」がトップだった。 - 女性社長に限ると地元色が強く
女性社長は数が限られるが、出身大学をみると、1位「信州大学」、2位「長野県短期大学」(2018年4月に4年制の長野県立大学に改組)と上位に地元大学が並ぶ。
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