景気DI | 前月比 | 今月の特徴 |
---|---|---|
57.3 | 2.8 | 5カ月ぶりに改善 |
概況
「沖縄」の景気DIは5カ月ぶりに改善し、16カ月連続で全国1位となっている。これは、クルーズ船寄港数の増加や航空便の臨時便、季節便などの増便により観光客数が順調で、観光及び関連産業へ効果が波及しているためと考えられる。しかし、企業からは、「仕事は増えたが人手不足により対応できない」、「物価高や人件費及び燃料費高騰の影響がある」などの声があり、景気DIが5カ月ぶりに改善したものの、再び悪化する可能性があるため、引き続き、景況感の推移は注視していく必要がある。
景気DI
「沖縄」の景気DIは前月比2.8ポイント上昇し57.3となった。業界別で7業界中、『不動産』、『製造』、『卸売』、『運輸・倉庫』、『サービス』の5業界が改善した。また、都道府県別順位は16カ月連続で全国1位となり、景気DI(57.3)は『全国』(43.8)、『九州』(46.2)を上回っている。
規模別DI
「大企業」(55.6、前月比1.4ポイント増)は4カ月ぶりの改善、「中小企業」(57.4、同2.9ポイント増)は5カ月ぶりの改善、「中小企業」のうち「小規模企業」(58.3、同5.7ポイント増)は3カ月ぶりの改善となった。
業界別DI
前月と比較可能な7業界中、5業界が改善、2業界が悪化だった。改善は『不動産』(8.4ポイント増)、『製造』(3.3ポイント増)、『卸売』(6.3ポイント増)、『運輸・倉庫』(8.3ポイント増)、『サービス』(7.3ポイント増)、悪化は『建設』(4.2ポイント減)、『小売』(1.4ポイント減)だった。
先行き見通しDI
先行き見通しDIは「3カ月後」が57.8(前月56.1)、「6カ月後」は55.8(同55.2)、「1年後」は55.6(同53.8)といずれも上昇している。観光産業が引き続き好調に推移しそうなことと、米軍・防衛工事及び公共工事の発注が継続されることへの期待が大きい。