レポートTDB景気動向調査2019年5月(九州ブロック・大分県)

2019/05/01
景気動向  アンケート

景気DI

前月比

今月の特徴

52.3

0.5

2カ月ぶりに改善

概況

5月の『卸売』は住宅着工件数が堅調で建設資材が順調であったことなどから改善し、インバウンドを追い風として『サービス』も改善した。『建設』は悪化したが水準自体は高く、人手不足で繁忙な状態が続いている。一方、大型連休後の消費が落ち着き『小売』は大幅に悪化した。ラグビーワールドカップ、インバウンドの好調など大分県経済には追い風が多く、足元の景気動向は堅調だが、10月に迫る消費税増税を意識する経営者が増え先行指標の悪化が顕著である。DIは改善と悪化が繰り返されており、景況感は不透明さがやや強まっている。

景気DI

「大分」は前月比0.5ポイント増の52.3となり、2カ月ぶりに改善した。全国順位は第2位(前月第2位・前年同月第10位)と前月の順位を維持した。『九州・沖縄』でも第2位とこちらも前月から変わらず、判断の分かれ目となる「50」を20カ月連続で上回った。

規模別DI

「大企業」は前月比2.1ポイント減の47.9と悪化した一方、「中小企業」は同0.8ポイント増の52.9と良化した。「中小企業」のうち、「小規模企業」は同4.3ポイント増と大幅に良化した。規模間格差は5.0と2.9ポイント拡大し、「中小企業」が21カ月連続で「大企業」を上回った。

業界別DI

『卸売』が前月比7.7ポイント増、『サービス』が同3.2ポイント増となった一方で、『小売』が同8.3ポイント減、『建設』が同1.4ポイント減となり、『製造』『運輸・倉庫』は前月比横ばいとなった。前月と比較できる7業界のうち前月比増は2業界で、2業界が前月比減となった。

先行き見通しDI

3カ月後(52.0・前月52.7)、6カ月後(48.6・前月51.2)、1年後(45.5・前月46.7)となり、1年後の指標が8カ月連続で50を下回り、6カ月後の指標も50を下回った。3指標ともに50を上回る業界はなくなり、『卸売』と『小売』が3指標ともに50を下回った。

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