景気DI | 前月比 | 今月の特徴 |
---|---|---|
25.0 | 0.0 | 小康状態へ! |
概況
「岐阜」の景気DIは前月比横ばいの25.0となり、急降下を続けていた流れから小康状態へ向かった。ただ、資金力や事業領域、ネットワークに差から規模間格差が拡がったほか、社会構造の変化にともなう需要動向の変化、業界間やビジネスモデルの違いによる格差が拡がっている。国の後押しを受けながら経済活動が動き出したことで、一時の停滞状態から脱したとは言え、新型コロナウイルス感染は第2波、第3波が予想され予断を許さない状態にある。好転に向けたキーワードは、商流変化とイノベーションによるビジネスモデルの転換だ。
景気DI
「岐阜」の景気DIは前月比横ばいの25.0となり、4カ月ぶりに下げ止まった。3-4月は全業界が軒並み悪化し過去最低水準まで落ち込んだが、当月は緊急事態宣言の解除、政府・金融当局による強力な支援の結果、経営者のマインドは少し前を向きつつあり、小売・サービスでは営業再開、製造も一部業界では受注が回復。
規模別DI
「大企業」(27.8)は前月比2.2ポイント増、「中小企業」(24.4)は同0.5ポイント減となり、規模間格差は3.4ポイントと同2.7ポイント拡大。緊急事態宣言解除後の事業再開に向け早期に準備を進めていた「大企業」は好転し、「中小企業」は資金面や事業領域の制約から立ち直りに時間を要するとみられる。
業界別DI
前月より4業界が改善、4業界が悪化した。過去最低となった先月との比較では、各業界全般的に落ち着きつつある。ただし、社会構造の変化にともない需要動向や物流が変わり、業界間、同業界間でも商流の違いによって格差が生じている。
先行き見通しDI
「3カ月後」27.0(前月比3.1ポイント増)、「6カ月後」31.5(同3.6ポイント増)、「1年後」37.6(同3.0ポイント増)となった。緊急事態の解除、政府・金融当局による支援策の推進により一時の停滞状態から脱し、事業再開に伴い先行きへの期待感が高まっている。