レポートTDB景気動向調査2020年1月(東海ブロック・概要)

2020/01/01
景気動向  アンケート

景気DI

前月比

今月の特徴

40.6

▲ 1.2

4カ月連続悪化、6年11カ月ぶりの低水準

概況

『東海』の景気DIは4カ月連続で悪化。6年11カ月ぶりの低水準となり、リーマン・ショックや東日本大震災から回復途上の頃の水準まで落ち込んだ。米中貿易摩擦や中国経済失速などの影響で、当地区経済の牽引役でもある『製造』の景況悪化に歯止めが掛かっていない。中東情勢の緊迫化で原油価格は上昇し、コスト高が収益を悪化させる。新型コロナウィルス肺炎流行は、インバウンド消費減退のみならず、中国での生産活動も冷え込ませ、心理的にも下押し要因となる。明るい材料はほとんど見当たらず、景況感の悪化はしばらく続きそうだ。

景気DI

『東海』の景気DIは40.6、前月比で1.2ポイントの悪化となった。悪化は4カ月連続で2013年2月以来、6年11カ月ぶりの低水準。消費税率引き上げ、中東情勢の緊迫化、新型コロナウィルス肺炎流行などがマインドをさらに悪化させている。4カ月連続で全国を下回り、全国10地域での順位は前月と同じく第6位。

規模別DI

「大企業」(45.2)は前月比1.3ポイント減、「中小企業」(39.5)は同1.2ポイント減、「小規模企業」(40.9)も同2.0ポイント減となり、全規模で悪化となるのは3カ月ぶり。「大企業」の悪化幅が大きかったため、規模間格差(5.7ポイント)は前月から0.1ポイント縮小した。

業界別DI

前月から改善は4業界、悪化が6業界。中国経済減速などで受注減が顕著な『製造』(前月比0.7ポイント減)は5カ月連続の悪化で2013年2月以来の低水準。中東情勢の緊迫化による燃料費上昇もあって『運輸・倉庫』が同3.2ポイント減となったほか、『建設』、『卸売』など幅広い業界で悪化となった。

先行き見通しDI

「3カ月後」は43.0(前月43.3)、「6カ月後」は42.5(同43.3)、「1年後」は42.1(同42.3)と前月からそれぞれ悪化となり、全期間で悪化となるのは2カ月ぶり。また、全国との比較でも全期間で下回っており、先行きに対する見方は引き続き厳しいままだ。

「東海ブロック(2020年1月)」の詳細