レポートTDB景気動向調査2023年5月(東海ブロック・岐阜県)

2023/05/01
景気動向  アンケート

景気DI

前月比

今月の特徴

43.4

0.4

4カ月連続で改善

概況

「岐阜」の景気DIは前月比0.4ポイント増の43.4となり、4カ月連続で僅かに改善したが、依然原材料価格の上昇が続き各企業の収益性を圧迫、景気は低調な推移となっており、特に各業界の中小企業を苦しめている。内需向けの『建設』は官民共に受注が減退、同様にアパレル関連も総じて川上、川下ともに苦戦している。2月より当地でも倒産が増加。建設、アパレル関連等での大型倒産も出始めており、今後も注意が必要である。

景気DI

「岐阜」の景気DIは前月比0.4 ポイント増の43.4となり4カ月連続で改善した。当月は新型コロナウィルス感染症が5類感染症に移行されたことに伴い、特措法による様々な要請が終了し経済活動が正常化へ向かい景気は僅かながら上向いた。

規模別DI

「大企業」(50.8)は前月比1.7ポイント増、「中小企業」(42.1)は同0.1ポイント増とともに上昇したが、規模間格差は8.5ポイントと前月比では1.6ポイント拡大。特に製造、建設の「中小企業」では収益性の悪化が続く企業群が多い。

業界別DI

前月より5業界が改善、2業界が悪化。内需向けは厳しく、海外向けは比較的に堅調。国内ではコロナ感染予防策の緩和でインバウンド需要が回復、観光サービスが安定し物流が増加したことで『運輸・倉庫』が改善。ただし、『建設』、『製造』は需要減退に伴い規模間格差が拡大し、「中小企業」の収益性は悪化している。

先行き見通しDI

「3カ月後」45.1(前月比0.7ポイント増)、「6カ月後」46.9(同1.2ポイント増)、「1年後」46.6(同0.2ポイント増)となった。新型コロナ感染症の5類移行に伴う経済正常化への期待感から目先の景況感は上向いたが、原料高と人手不足による先行き不安は変わらず、悲観的な声が多い。

「東海ブロック・岐阜県(2023年5月)」の詳細