景気DI | 前月比 | 今月の特徴 |
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40.4 | 0.6 | 再び40台に回復 |
概況
「福井」9月は再び40台に改善したが、「富山」「石川」の改善幅も大きく『北陸』4県のうち前月のトップから今月は3位となった。企業からの声では、改善の主因はワクチンの普及、悪化の主因はコロナ禍の収束が見通せないなど両方の声が新型コロナ関連であることは近時の特徴で、景気DIも一進一退である。緊急事態宣言の解除などから、先行き見通しDIは改善を示しているものの、季節要因もあって年末にかけて第6波も懸念されるなど不安要素は残り、「福井」の景気の本格的な回復には暫く時間を要するものとみられる。
景気DI
「福井」は前期比0.6ポイント改善の40.4と1カ月ぶりに改善した。『北陸』も前月から1.3ポイント改善の40.4となり、『全国』も前月比0.7ポイント改善の39.9と全体的に改善傾向にあった。「福井」の全国順位は前月から3ランクダウンの17位となった。
規模別DI
「大企業」は前月比3.1ポイント改善の47.0に改善した一方で、「中小企業」は前月比0.1ポイント悪化の39.0となり、企業間格差は8.0に拡大した。うち「小規模企業」は3カ月連続の悪化ながら40.0となったが、「大企業」との格差は大きい。
業界別DI
9業界中、前月から改善は『建設』『卸売』『サービス』である一方で、前月から悪化は『不動産』『製造』『運輸・倉庫』となった。業界の最低は『運輸・倉庫』で特にバス関連での苦戦が見受けられる。業界のトップは『建設』で「公共、民間工事共に順調」(建設、小規模企業)などの声が聞かれた。
先行き見通しDI
「3カ月後」42.0(前月41.0)、「6カ月後」43.1(前月41.3)、「1年後」46.5(前月45.3)と3指標ともに前月から改善した。『全国』『北陸』ともに同様の推移となっており、ワクチンの接種率上昇が、景気の回復に直結していると感じているからとみられる。