レポート特別企画 : 第2回 中国進出に関する静岡県内企業の実態調査

中国進出の静岡県内企業は326社 ~ 円安や中国経済減速で前回調査から34社減少 ~

2015/06/30
海外

はじめに

6月3日、LIXILグループ(東証1部上場)は、中国で事業を展開する連結子会社の破産に伴い、最大662億円の損失が発生する可能性があると発表した。中国経済の急減速をきっかけに中国進出企業の損失などが目立ちはじめた。改めて「チャイナリスク」が意識されるようになり、中国へ進出する日本企業への影響が注目されている。

帝国データバンク静岡支店は、自社データベース・信用調査報告書ファイル「CCR」(170万社収録)をもとに抽出した企画商品「ATTACKデータ(海外進出企業)」の中から、中国進出が判明している静岡県内企業について、地域別、業種別、年商規模別に分析を行った。

なお、同様の調査は2012年10月12日に続き2回目となる。

調査結果

  1. 中国に進出している静岡県内企業は、2015年5月末時点で326社判明し、前回調査の2012年8月末時点の360社より34社減少した。市区郡別では、「浜松市中区」が前回調査より3社増加の27社で最多となり、「静岡市駿河区」が25社で続いた。なお、都道府県別では、「東京都」が4512社で最多となり、次いで「大阪府」の2003社、「愛知県」の1046社、「神奈川県」の639社などが続き、「静岡県」は前回調査同様の7位となった。
  2. 業種別では、「製造業」が200社で最多。殆どの業種で前回調査より社数が減少しているなか、「建設業」のみ1社増加した。
  3. 年商規模別にみると、「10億円以上100億円未満」が154社で最も多く、「1億円以上10億円未満」の98社が続く。中国進出企業全体では前回調査に比べて減少しているが、年売上高100億円以上では増加しており、売り上げ規模の大きな会社の割合が高まった。
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