レポートTDB景気動向調査2024年4月(北陸ブロック・富山県)

景気DI

前月比

今月の特徴

43.1

2.9

2カ月連続改善

概況

「富山」の景気DIは2カ月連続改善し、全国順位は20位と前月の40位から大きく順位を上げた。「自動車関連の受注が弱い」(化学製品製造)、「地元大手メーカーが失速」(機械製造)などの声が聞かれた一方、「令和6年能登半島地震の影響は緩和」(旅館・ホテル)、「首都圏企業からの案件が増加」(情報サービス)などの声もあった。地元基幹産業の製造業は景況感に温度差があったが、小売、サービスなどは先月に続き改善した。いずれにせよ全体での見通しは改善傾向で、今後の富山の景気DIは緩やかに上向くことが予想される。

景気DI

「富山」の4月の景気DIは、前月比2.9ポイント増の43.1となり2カ月連続で改善した。全国は同0.3ポイント減の44.1となったため、格差は縮小した。都道府県別では前月の40位から20位に順位を大きく上げた。

規模別DI

「大企業」(47.8)は前月比1.0ポイント増、「中小企業」(41.8)は同3.1ポイント増、「小規模企業」(41.1)は同3.5ポイント増と、いずれの規模も2カ月連続で改善した。なお、中小、小規模は2024年で最も高い水準となった。

業界別DI

10業界中『製造』『卸売』『小売』『サービス』など5業界が改善、『建設』『運輸・倉庫』など3業界が悪化した。北陸新幹線の敦賀延伸や旅行キャンペーン効果、春の行楽需要などで『小売』『サービス』の改善が目立った。

先行き見通しDI

「3カ月後」(当月比0.1ポイント増)、「6カ月後」(同2.3ポイント増)、「1年後」(同2.9ポイント増)いずれも改善見通しとなった。業界別では、『製造』『卸売』が3指標全てで当月を上回る見通しとなった一方、『サービス』はピークアウトの兆しが見られた。

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