レポート東京都 金利上昇による企業への影響調査(2024年4月)

金利上昇、都内企業の3割強で「マイナス影響」 ~ 3社に1社は「プラスマイナスで相殺」 ~

2024/06/06
マーケット  資金繰り  アンケート

はじめに

日本銀行は、3月18・19日に行われた金融政策決定会合において、マイナス金利の解除およびYCC(イールドカーブ・コントロール、長短金利操作)の撤廃などを決定した。
アベノミクススタート時の目玉の一つであった「大胆な金融政策」は終了することとなり、金融正常化への一歩を踏み出すこととなった。政策修正を受け、一部の金融機関は預金金利を引き上げたほか、貸出金利を引き上げる方向で動いている金融機関もみられる。日本銀行の緩和的な金融環境を維持する方針を受け、引き上げ幅は限定的な状況が続いているが、今後さらなる金利の上昇が見込まれる。
帝国データバンクは、金利の上昇による影響について企業の見解を調査した。本調査は、TDB景気動向調査2024年4月調査とともに行った。

■調査期間は2024年4月16日~4月30日、調査対象は東京都に本社を置く4,375社で、有効回答企業数は2,032社(回答率46.4%)

調査結果

  1. 金利上昇による影響、「マイナスの影響の方が大きい」が32.9%。「どちらとも言えない(プラスとマイナス両方で相殺)」が33.7%で、全体の3社に1社を占めた
  2. 業界別、「マイナスの影響の方が大きい」は『不動産』が41.7%で最も高く、『製造』が41.0%で続いたートの水準、「1ドル=110円~120円台」が52.9%と過半数。「130円以上」は約2割
詳細はPDFをご確認ください

Contact Usお問い合わせ先

担当部署

お問い合わせ先 株式会社帝国データバンク 情報統括部 TEL:03-5919-9342  E-mail: tdb_jyoho@mail.tdb.co.jp