レポートTDB景気動向調査2019年7月(九州ブロック・沖縄県)

景気DI

前月比

今月の特徴

64.8

4.0

3ヵ月ぶりに改善

概況

「沖縄」の景気DIは前月比4.0ポイント増と3カ月ぶりに改善した。全国順位は、5年6カ月連続で第1位となった。「受注増加により建設業は好景気が継続している」(中小企業)との声がある一方、「建売住宅や注文住宅の受注が減少している」(小規模企業)、「消費税増税による買い控え、消費落ち込みの懸念」(中小企業)との声もある。分譲マンションやホテル建設、観光産業の需要は高水準にあるが、住宅建築や不動産業はピーク時より景気が減速気味であり消費税増税の懸念材料もあるため、今後も一進一退の動向が続くと見られる。

景気DI

「沖縄」(64.8)は、前月比4.0ポイント増と3カ月ぶりに改善した。規模別では大規模と中小規模ともに改善、業界別では『小売』が前月より悪化、『サービス』『建設』など5業界が前月より改善。一方、先行き見通しDIは、2指標で前月より改善。全国順位は、平成26年2月より5年6カ月連続の第1位を維持した。

規模別DI

「大企業」(72.2)は、前月比7.9ポイント増と3カ月ぶりに改善。「中小企業」(63.5)は前月比3.3ポイント増と3カ月ぶりに改善した。インバウンド需要や建設需要の高さから「大企業」「中小企業」ともに景況感が改善している。

業界別DI

全業界でDIが50を上回った。前月と比較可能な6業界中、『サービス』『建設』『製造』『卸売』『不動産』の5業界は前月より改善して、『小売』のみ前月より悪化した。『小売』は消費税増税の影響による買い控えを懸念しており、特に飲食料品小売や自動車・同部品小売などの分野で悪化した。

先行き見通しDI

2指標が前月より改善した。3カ月後(前月比1.4ポイント増)は2カ月連続で改善した。6カ月後(同1.2ポイント増)は2カ月連続で改善、1年後(同1.6ポイント減)は2カ月ぶりに悪化した。特に業界別では、『不動産』は3カ月後・1年後の2指標で前月を下回り、『サービス』だけが全指標で前月を上回った。

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