レポートTDB景気動向調査2020年12月(九州ブロック・大分県)

2020/12/01
景気動向  アンケート

景気DI

前月比

今月の特徴

38.6

▲ 2.7

3カ月ぶりに悪化

概況

県内の新型コロナウイルス感染者数は11月後半から増加し、多くの業界で景気DIは悪化した。GoToトラベル中止やGoToイートのポイント付与終了で特需がなくなり、併せて、年末年始商戦は低調であったと聞かれ、飲食関連では忘・新年会の中止などから打撃を受けている。これから1都3県での緊急事態宣言発出により、限定的とはいえ移動自粛の再要請による影響は避けられない。こうしたなか、県内の感染者数は増加傾向で、各業界において活動制限や受注減などの悪影響が想定され、当面は県内景況が悪化する可能性が高いと推察される。

景気DI

「大分」は前月比2.7ポイント減の38.6となり、前月から一転3カ月ぶりに悪化した。全国順位は第3位(前月第2位・前年同月第3位)と前月から一つ順位を下げたが、『九州』ブロック内での順位は前月から変わらず第2位となった。景気DIは、判断の分かれ目となる「50」を15カ月連続で下回る結果となった。

規模別DI

「大企業」は前月から3.0ポイント減の39.6となった。「中小企業」は同2.6ポイント減の38.5、「中小企業」のうち「小規模企業」でも同4.2ポイント減の39.1と悪化した。規模間格差は1.1ポイントと、10カ月連続で「大企業」が「中小企業」を上回った。

業界別DI

業界別では、前月と比較可能な7業種のうち、『サービス』『製造』の2業種で改善がみられ、『サービス』が前月比1.6ポイント増と最も改善した。一方、4業種で悪化しており、特に、『小売』が同7.6ポイント減と最大の下げ幅を見せたほか、『建設』も同4.5ポイント減と3カ月ぶりに悪化している。

先行き見通しDI

3カ月後40.6(前月42.0)、6カ月後42.7(同43.6)、1年後45.4(同46.6)となり、3指標のいずれも前月に比べて悪化した。業種別では、『製造』が3カ月後、『小売』と『サービス』が1年後で50以上となった。

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