レポートTDB景気動向調査2025年02月(東北ブロック・福島県)

2025/03/05
景気動向  アンケート

景気DI

前月比

今月の特徴

40.1

0.6

3カ月ぶりに改善

概況

5業界が改善し、「福島」の景気DI(40.1)は前月比0.6ポイント改善した。企業からは「米価が上昇している」(農・林・水産)との声がある一方、「資材高騰、公共工事も減少」(建設)、「一品物だが案件が少ないうえ値引き要請が強い」(製造)、「価格転嫁が進まず、需要も増加していない」(卸売)、「前年同月に比べ荷動きが鈍化」(運輸・倉庫)等の声も届いている。原材料価格の高騰に加え、福島県は人口流出が続き人手不足が深刻化するなか、米国の関税措置を懸念する声もあり、景気動向は弱含みで推移する可能性を否定できない。

景気DI

「福島」の景気DIは、40.1と1月を0.6ポイント上回り、3カ月ぶりに改善したほか、2カ月ぶりに40台に回復した。『全国』の景気DIは、前月(43.6)から0.1ポイント悪化し、43.5となった。「福島」の都道府県別順位は、前月の第39位から第36位となった。

規模別DI

「大企業」(40.3)は前月比0.6ポイント上昇、「中小企業」(40.1)は同0.6ポイント上昇、「小規模企業」(39.0)は同0.2ポイント上昇した。格差(大企業-中小企業)は0.2ポイントとなり、3カ月連続で「大企業」が「中小企業」を上回った。

業界別DI

『不動産』『金融』『農・林・水産』『建設』は悪化したが、『卸売』『製造』『運輸・倉庫』『小売』等の5業界が改善した。『建設』は6カ月連続で40台をキープしたものの、『運輸・倉庫』は40台から低下し3カ月連続で30台にとどまっている。また『小売』は6カ月連続、『製造』においては13カ月連続で30台にとどまった。

先行き見通しDI

「1年後」の景気DI見通しは6業界が改善を見込んでいる。特に『製造』は当月(35.2)から12.4ポイント、『運輸・倉庫』は同(38.9)から11.1ポイントの改善を見込んでいる。一方、業界比率の突出している『建設』の「1年後」は、同(42.6)から1.9ポイントの悪化を見込んでいる。

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