レポート新潟県内企業「メインバンク」動向調査（2023）

はじめに

人口や企業数の減少、超低金利の長期化など、金融機関を取り巻く経営環境は厳しく、全国で地方銀行を中心に再編の動きが活発化している。近時の経営統合について新潟県内では、「はばたき信組」と「三條信組」「新潟鉄道信組」が2023年11月に合併し経営基盤の強化に動いている。

コロナ禍で疲弊した中小企業への対応について、資金繰り支援から事業再生へと軸足が移りつつあるなかで、地域金融機関に求められる役割は経営の様々な場面で増している。

■帝国データバンク新潟支店では、2023年10月末時点の企業概要データベース「COSMOS2」（約147万社収録、特殊法人・個人事業主含む）をもとに、新潟県内の企業が「メインバンク」と認識する金融機関を分析した。一企業に複数のメインがあるケースでは、各企業が最上位として認識している金融機関をメインバンクとした。同調査は2023年1月に続き15回目
■本調査は帝国データバンクが独自に調査・保有する企業概要データベース「COSMOS2」に収録された企業データであるため、各金融機関がメインとして認識する実数と異なる場合がある

調査結果

1. 「第四北越銀行」のシェアが56.49％（前年比＋0.06pt）でトップ。1万7563社（同71社減）が同行をメインバンクとして認識
2. 業種別:すべての業種で1位「第四北越銀行」、2位「大光銀行」と上位2行が独占
3. 売上規模別:「5000万円未満」から｢10-50億円未満｣までの各売上規模で、1位「第四北越銀行」、2位「大光銀行」の順位。「50億円以上」は2位、3位にメガバンクが上位にランクイン