景気DI | 前月比 | 今月の特徴 |
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39.6 | -0.7 | 3カ月連続悪化 |
概況
「鳥取」は3カ月連続の悪化となり全国順位も37位と中国ブロックでは最下位となった。少子高齢化による人口減少から地元での消費が落ち込んでいるとの声が聞かれ、従前の中心であった安定した地元消費から観光客などの集客や県外への販路拡大が必要との声もみられた。米や葉物野菜などの食品に代表される物価上昇から、消費行動の変化が見込まれ、金利上昇や円安は企業間格差の要因となる懸念を勘案すれば、先行きは暫く不安定な状況が続くものとみられる。
景気DI
「鳥取」の景気DIは前月比0.7ポイント減の39.6となった。3カ月連続の悪化となり全国より悪化幅が大きかったために全国順位は前月から1ランクダウンの37位となった。『全国』は前月から0.1ポイント悪化の43.5となった。中国ブロックで全国の43.5を上回るのは「岡山」のみであった。
規模別DI
「大企業」は前月比1.4ポイント減の37.5となったほか、「中小企業」も前月比0.6ポイント減の39.8となった。企業間格差の逆転現象は9カ月連続となった。「うち小規模」は2カ月連続で改善し同3.0ポイント増の45.2となった。
業界別DI
前月から改善したのは『農・林・水産』、『建設』、『卸売』、『小売』の4業界となった。一方で『金融』、『不動産』、『製造』、『運輸・倉庫』、『サービス』の5業界が前月から悪化となった。『サービス』は2カ月連続の悪化と大幅に変動したが、積雪などの季節要因のほか、人件費などのコストアップの理由が多かった。
先行き見通しDI
「3カ月後」は前月比1.0ポイント増の45.6、「6カ月後」は同1.7ポイント減の45.1、「1年後」は同0.6ポイント減の45.6と前期に対しては増減が分かれた。ただ、現状より将来は回復するとの見通しに変わりは無く、この動向は「全国」や「中国」も同様である。