景気DI | 前月比 | 今月の特徴 |
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47.7 | ▲ 0.1 | 5カ月連続で悪化 |
概況
『南関東』のDIは5カ月連続で悪化、50を下回る状態が続いている。業界別で50を上回ったのは、五輪関連受注が堅調な『建設』、IT投資やインバウンド需要にも支えられている『サービス』、ネット通販など受託が堅調な『運輸・倉庫』の3業界にとどまった。「米中貿易摩擦の影響で輸出が減少」(製造・大規模)、「人手不足で原材料価格が高騰」(卸売・中小企業)、「消費税率引き上げの影響を懸念」(小売・中小企業)などの声が聞かれるようにDIの押し下げにつながる懸念材料が積み上がっており、当面は一進一退の推移が見込まれる。
景気DI
『南関東』のDIは47.7となり、5カ月連続で悪化した。『南関東』では「東京」のみ前月比0.3ポイント改善したが他の3県で悪化、特に「埼玉」は5カ月連続で悪化しており、同1.1ポイント減と最も悪化幅が大きく全体を押し下げた。全国10地域での順位は前月と同じ3位(前年同月3位)となった。
規模別DI
「大企業」(51.0)、「中小企業」(46.8)、「小規模企業」(45.8)となった。「大企業」は前月比0.3ポイント増と2カ月連続で改善、「中小企業」が5カ月連続して悪化。「小規模企業」も2カ月連続で悪化した。これにより、「大企業」と「中小企業」の規模間格差は4.2ポイントと2カ月連続で拡大した。
業界別DI
全10業界中『建設』『製造』など5業界で悪化、『不動産』『小売』など5業界で改善。DIが50以上となったのは『建設』『運輸・倉庫』『サービス』のみで、『建設』は2016年11月から30カ月連続、『サービス』は2017年1月から28カ月連続で50を上回った。一方、『小売』は9カ月連続して45を下回った。
先行き見通しDI
「3カ月後」49.3(前月48.5)、「6カ月後」48.3(同48.1)、「1年後」46.6(同46.2)となり、3指標とも前月より改善。業界別でみると、いずれも50を上回ったのは『サービス』1業界のみ。他業界では『建設』が「3カ月後」「6カ月後」で50を超えたが、8業界で3指標とも50を下回った。