レポートTDB景気動向調査2024年11月(九州ブロック・沖縄県)

景気DI

前月比

今月の特徴

55.9

0

前月比横ばい

概況

「沖縄」の景気DIは、20カ月連続1位となったが、5カ月振り悪化した前月と比べ横ばいとなり、改善は見られなかった。これは「工事や不動産を中心に案件が増えているが、人手不足が深刻」との声があり、営業環境は改善しているものの、人手不足により売上と利益に繋がらない現状を反映したものと思われる。また、物価高が続き、企業間競争も激しく不安定な状況がしばらく続きそうであり、景況感の推移は注視していく必要がある。

景気DI

「沖縄」の景気DIは前月比横ばいの55.9となった。業種別では7業界中、「運輸・倉庫」の1業界が横ばい、3業界が改善、3業界が悪化となった。また、都道府県別順位は20カ月連続で全国1位となり、『全国』(44.4)、『九州』(47.2)を上回っている。

規模別DI

「中小企業」(56.1、前月比0.9ポイント増)は2カ月振りの改善となったが、「大企業」(50.0、前月比16.7ポイント減)で6カ月振りの悪化となり、「中小企業」のうち「小規模企業」(58.3、前月比0.3ポイント減)で2カ月連続の悪化となった。

業界別DI

前月と比較可能な7業界中、3業界が改善、3業界が悪化、1業界が横ばいだった。改善は『不動産』(2.8ポイント増)、『小売』(8.3ポイント増)、『サービス』(2.3ポイント増)、悪化は『建設』(1.2ポイント減)、『製造』(4.1ポイント減)、『卸売』(1.3ポイント減)、横ばいは『運輸・倉庫』。

先行き見通しDI

先行き見通しDIは「3カ月後」が57.1(前月55.9)、「6カ月後」は55.1(前月54.7)で2カ月振りの改善、「1年後」は53.4(前月53.4)で横ばいだった。受注や見積もり案件が多いとの声がある。

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