みずほキャピタルは将来性のあるベンチャー企業や中堅中小企業への投資などを行う有力ベンチャーキャピタルである。みずほフィナンシャルグループの総合金融力やネットワークも活用し、株式上場に関する支援・指導や企業価値を高めるための経営支援に力を入れている。今回は、同社の代表取締役社長である齊藤 肇氏に、ベンチャーキャピタルの使命や優良なベンチャー企業の特徴などについて話を伺った。
ーIPO支援における貴社の使命や強みについてお聞かせください
当社の年間投資件数と投資金額は、15年度59件・26億円、16年度82件・35億円、17年度77件・38億円で推移しています。現在の投資社数は約280社、投資金額合計は約150億円となっており、1社平均の投資金額は約5,300万円です。1社に集中投資するのではなく、分散して多くの企業に投資するスタイルが特徴といえます。
また、新規上場企業のうち当社が投資している企業の割合(投資参入率)は15年15.2%、16年8.4%、17年9.0%と、業界の中では2番目に多い実績を誇ります。我々が最優先で取り組んでいることはみずほフィナンシャルグループの先兵隊という役割のもと企業に投資し、企業の発展に貢献するとともに、企業の成長段階にあわせて銀行や証券などグループ各社と連携し企業の成長を支援していくことです。