レポートTDB景気動向調査2024年4月(九州ブロック・概要)

景気DI

前月比

今月の特徴

47.6

▲ 0.9

2カ月ぶりに悪化、全国10ブロック別での順位は15カ月連続首位

概況

『九州』は、原燃料高にともなう価格転嫁が進まないなか、人件費負担増などもあって、2カ月ぶりに悪化。企業からは「原油価格高騰が継続されていることと2024年問題で労働時間が制限され、運行内容を見直したために売り上げが減少している。輸送料金の値上げ交渉を行っているが、非常に難しいのが現状」(宮崎/運輸・倉庫)などの声が聞かれる。ブロック別は15カ月連続首位。業界別で5業界、県別で「熊本」が12カ月、「沖縄」が13カ月連続で50台となったが、インバウンド需要なども地域格差があり、一進一退の推移が見込まれる。

景気DI

『九州』(47.6、前月比0.9ポイント減)は2カ月ぶりに悪化。10業界中7業界、8県中7県が悪化。ただ、全国ブロック別順位は15カ月連続首位。九州8県中5県が10位以内。先行き見通しDIは「3カ月後」、「6カ月後」、「1年後」の全てで2カ月ぶりに悪化。

規模別DI

「大企業」(50.1、前月比1.6ポイント減)は3カ月ぶり、「中小企業」(47.2、同0.8ポイント減)は2カ月ぶりに悪化。規模間格差は2.9ポイントとなり、13カ月連続で「大企業」が「中小企業」を上回った。「中小企業」のうち「小規模企業」は45.9(同0.4ポイント減)となった。

業界別DI

『農・林・水産』など3業界で改善したものの、『金融』(50.0、前月比3.6ポイント減)など10業界中7業界で悪化。ただし、『サービス』が14カ月連続、『建設』が7カ月連続、『金融』が5カ月連続、『農・林・水産』『その他』が2カ月連続で50台となった。

先行き見通しDI

「3カ月後」(49.1、前月比0.2ポイント減)、「6カ月後」(49.7、同0.2ポイント減)、「1年後」(49.6、同0.6ポイント増)の全指標で2カ月ぶりに悪化した。業界別では『金融』のみ3指標改善。一方で、『不動産』『卸売』『サービス』の3業界で3指標悪化した。

「九州ブロック(2024年4月)」の詳細