レポートニューテクノロジーとイノベーション

RPAを用いることで、人間が創造分野に注力する時間の創出が可能に

2019/07/08
IT・DX

RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)とは、主に、一定のルールのもと、従来のホワイトカラー業務を代行するソフトウェアロボットを指す。ソフトウェアロボットは24時間、365日休むことなく、ミスも起こさずに業務を行い、そのスピードも人間が行うのに比べ、劇的に向上する。さらに、実体を持たない仮想の存在であるため、人間のように会社を辞めるような事態も発生しない。このようなことから、人手不足問題が深刻化している国内において、RPAは企業規模を問わず注目を浴びている。

2018年度のIPO企業には、業務効率化支援を目的とした企業が多く含まれた。人手不足問題を受け、RPA技術を導入し始める企業、自治体が増加傾向にある。本節では、2019年の国内のRPA導入事例を解説するとともに、RPAを導入することによるイノベーション創出について考察する。

近年RPAを導入する企業が急増している

RPAは2018年以降、国内で急速に普及が進んでいる。図1は2019年以降に発表された企業や自治体のRPA導入やそのサポートの一部をまとめたものである。

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