レポート【DX 推進企業に聞く】金鶴食品製菓(株)インタビュー

~DX の最大の効果は、全てにおける「心理的安全性」~

2022/12/27
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金鶴食品製菓株式会社(埼玉県八潮市)は1945年に落花生の製造業者として創業。戦後の映画ブームのなか、映画館や劇場など売店に納入することで事業を拡大。現在は、ナッツ類の製造加工販売業者として安定した業況を確保している老舗業者である。同社は、DX にも積極的に取り組み、2022年6月には経済産業省から「DX 認定事業者」として認定を受けている。

そこで、代表取締役社長の金鶴友昇氏に、企業がDXを進めるうえでの課題や障害となりがちなこと、また企業がDX に取り組むうえでのポイントなどについて聞いた。

-貴社がDX に取り組もうと思ったきっかけをお聞かせください

私が2000年に入社した当時、経営の意思決定をする際には、会社の基幹データからCSV に取り出し、それをエクセルで加工したものを利用していたので、意思決定までに時間がかかっていました。

我々ナッツ業界は、自社ブランドよりもOEMブランドを手掛けていることが多く、お客さまからの細かいオーダーを元に、商品を製造することがほとんどです。

オーダーは180種類くらいのパターンがあるため非常に複雑で、かつリアルタイムに商品の在庫が変動するため、それらを調整しながら意思決定するのはなかなか大変です。

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