消火器の製造・販売業として1957年3月に個人創業、1962年に総合防災企業として法人に改組し、創業から60有余年、防災に関する現業を発展させてきた株式会社河本総合防災。現在は防災関連工事から防災設備メンテナンス、防災関連商品を全国に販売している。
中小企業のBCPへの取り組みが進まないなかで、同社は2012年に同業では世界初となる事業継続マネジメントシステムの国際規格ISO22301を取得した。今回、認証取得に至った経緯から、その進め方、取得後の効果などについて、代表取締役社長の河本 伊久雄氏、プロジェクトリーダーを務めた総務部長の小川 誠氏に聞いた。
ー貴社がBCPを策定するきっかけ、目的をお聞かせください
事業内容は、防災用品の仕入販売が約6割、防災・消防設備工事が約4割です。防災用品は、毛布、仮設トイレ、消火器、非常用食料、ヘルメットなどを中心に約3,000種類を取り扱っており、大手事務用品の販売サイトや商社などを介して法人向けに販売しています。
いまから7年前の2012年の創業50周年記念式典において、「未来(100 年)企業宣言」を発表しました。内容は、「私たちは未来(100年)企業に向けて永続的な成長と発展をするために総合防災企業「KAWAMOTO」=「信頼ブランド」として“ 心のこもった防災” を創造し「安心と安全」を提供することで次世代に確かな夢と希望を伝えます」というものです。