レポートTDB景気動向調査2019年4月(近畿ブロック・概要)

2019/04/01
景気動向  アンケート

景気DI

前月比

今月の特徴

46.9

▲ 0.4

4カ月連続の悪化

概況

『近畿』の景気DIは46.9と、4カ月連続の悪化。中国経済減速や原材料価格上昇等が悪材料となり『製造』が5カ月連続で悪化するなど近畿経済は緩やかな後退局面に入った。さらに「消費税率引き上げでなお一層の厳しさが想定される」(大阪、飲食料品小売)など消費税増税による消費落ち込み懸念の声が特に『小売』『卸売』『製造』で多く、10月以降さらなる景況感悪化懸念が一段と現実味を帯びる。活発な設備投資意欲や好調なインバウンド需要はプラス材料であるが、消費税増税のインパクトを打ち消すまでには至らず緩やかな悪化が続く見通し。

景気DI

『近畿』の景気DIは46.9と前月比0.4ポイント減で4カ月連続の悪化となった。6カ月連続で全国水準(46.8)を上回ったものの、全国10ブロック別では5位と前月から順位を一つ落とした。府県別では「大阪」「京都」「奈良」の3府県で悪化。

規模別DI

「大企業」が前月比0.1ポイント、「中小企業」は同0.4ポイント、「小規模企業」は同1.5ポイント、それぞれ悪化した。企業規模が小さくなるほど悪化幅が大きく、規模間格差は3.0ポイントと同0.3ポイント拡大。

業界別DI

10業界中5業界で悪化。『建設』(53.7、前月比1.9ポイント減)は9カ月連続で10業界中最高となるも、2カ月連続の悪化。『製造』(45.9、同0.1ポイント減)は5カ月連続で悪化し、2017年2月の水準に低下。『小売』(41.2)は同2.2ポイント改善し、12カ月ぶりに40台に回復。

先行き見通しDI

3カ月後48.5(前月47.8)、6カ月後46.1(同47.0)、1年後45.8(同44.8)と、消費税増税後の悪化懸念から6カ月後が悪化、27カ月ぶりの低水準。業界別では『小売』『卸売』など6業界で6カ月後が悪化、規模別でもすべての規模で6カ月後が悪化した。

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