はじめに
人口減少、超低金利の長期化による収益環境の悪化など金融機関にとって厳しい状況が続くなか、地方銀行を中心に再編の動きが活発化している。2023年6月には、地方銀行でトップクラスの規模を有する横浜銀行が神奈川銀行を完全子会社化し、首都圏で初の「1県1行」体制へと移行した。東北においても、2025年1月1日に「青森銀行」と「みちのく銀行」が合併し、「青森銀行」が存続会社となり、「青森みちのく銀行」に商号変更する予定であり、再編の動きが加速する可能性がある。
コロナ禍で疲弊した中小企業への対応が、資金繰り支援から再編・再生へと軸足が移りつつあるなかで、地域金融機関に求められる役割は経営の様々な場面で増している。
帝国データバンク盛岡支店では、企業概要データベースCOSMOS2(特殊法人・個人事業主含む)から、岩手県内の企業がメインバンクと認識している金融機関について抽出し集計した
■本調査は帝国データバンクが独自に調査・保有している企業概要データベース「COSMOS2」に収録された企業データであるため、各金融機関がメインとして認識する実数とは異なる。また、1企業に複数のメインがあるケースでは、当該企業が最上位として認識している金融機関をメインバンクとして集計した
調査結果
- 岩手県内の企業がメインバンクとして認識している金融機関で最も多かったのは、岩手銀行(盛岡市)の5970社で、シェア(構成比)は43.19%
- シェア上位10行では、10位のみちのく銀行(青森市)以外の9行を地元金融機関が占め、合計シェアは約9割
- 業種別でも岩手銀行が全業種で1位。上位3行はすべて地元銀行
- 売上規模別でも岩手銀行がすべて4割を超え1位。売上高「50億円以上」では、上位10行中、メガバンク等県外の金融機関が5行
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