レポートTDB景気動向調査2024年4月(中国ブロック・概要)

景気DI

前月比

今月の特徴

42.6

▲ 0.5

3カ月連続で悪化

概況

『中国』の景気DIは3カ月連続で悪化した。7業界が悪化、3業界が改善した。これまでインバウンド需要を背景に全体を下支えしてきた『サービス』は14カ月ぶりに50を下回った。時間外労働の上限規制が4月に強化された『運輸・倉庫』は、3カ月連続で悪化した。『製造』は、自動車生産の影響を受け、2カ月連続で40を下回った。先行き見通しDIは、前年同月比では2カ月連続で3指標がすべて悪化したほか、円安による物価上昇が懸念されるなか、実質賃金は23カ月連続で前年を下回り続けるなど、景気の下押し要因となっている。

景気DI

『中国』の景気DIは前月比0.5ポイント減の42.6となり3カ月連続で悪化した。45を下回るのは9カ月連続となった。「鳥取」は改善したものの、ほか4県は悪化した。「全国」(44.1)より1.5ポイント低く、3カ月連続で「全国」を下回った。全国10ブロック別の順位は2カ月連続で後退し6位となった。

規模別DI

「大企業」は前月比1.5ポイント減の42.6となり4カ月連続で悪化した。「中小企業」も同0.4ポイント減の42.6となり2カ月ぶりに悪化した。うち「小規模企業」は同1.4ポイント増の41.4となり3カ月ぶりに改善した。「大企業」と「中小企業」の格差は昨年8月をピークに12カ月ぶりにゼロとなった。

業界別DI

7業界が悪化、3業界が改善した。『建設』『製造』『運輸・倉庫』は、3カ月連続で悪化した。特に、『製造』は2カ月連続で40を下回った。『小売』は、3カ月ぶりに悪化した。『卸売』『サービス』は、2カ月ぶりに悪化した。特に、これまで全体を下支えしてきた『サービス』は14カ月ぶりに50を下回った。

先行き見通しDI

「3カ月後」は3カ月連続で悪化し、前月比1.3ポイント減の44.2となり、14カ月ぶりに45を下回った。「6カ月後」は同1.0ポイント減の45.7となり、2カ月ぶりに悪化した。「1年後」は同1.2ポイント減の46.2となり、2カ月連続で悪化した。前年同月比では3指標がそろって、2カ月連続で悪化した。

「中国ブロック(2024年4月)」の詳細