レポートデータサイエンスと人材育成

デジタル化の進展やIoT・AI の普及にともない収集された膨大なデータを、経済活動や社会課題の解決に向け活用する動きが加速化している。データがあらゆるベースとなる「データ駆動型社会」の到来である。

そこで重要性が高まっているのがデータを処理分析し価値を引き出す「データサイエンス」であるが、米国や中国など海外と比較し人材不足が明らかになっている。日本が競争力を維持し、持続可能な成長を遂げる社会を実現するために、人材をめぐりどのような取り組みが必要だろうか。

■高まる高度人材需要

政府が提唱する新しい未来社会「Society5.0」では、IoTがあらゆる産業分野や日常生活に取り入れられ、そこで収集したビッグデータをもとに人工知能(AI)を駆使して生み出される様々なサービスが、社会構造や人々の生活を劇的に変化させるとしている。

その実現のため、AIの開発・実用化やデータ分析・活用などに精通した高度人材のニーズが拡大している。しかし大学や企業の人材育成・供給が追いついていないのが現状だ。

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