レポート

人手不足に対する長野県内企業の動向調査

正社員が「不足」と感じている企業は37.7% ~ 正社員・非正社員ともに不足感が拡大傾向 ~

はじめに

多くの企業が最重要課題と認識している人材。業績目標を達成するため、また企業を存続させていくために人材の育成や登用に力を入れ、また工夫している企業は決して少なくない。育成に先駆けて必要となるのが採用。その採用を巡る環境が近年変化しつつある。

このところ、堅調に推移している有効求人倍率。長野労働局がまとめた「最近の雇用情勢」によると、県内の有効求人倍率は昨年1月に1.2倍を、今年1月に1.3倍を突破、さらに5月~7月は1.4倍以上を維持している。有効求人倍率の高さは、求職者にとって明るい材料であるのは間違いないが、求人側の企業にとっては採用の難しさに直結。人手不足や人件費の上昇は、企業業績の向上や景気回復の足枷にもなりかねない。一方、少子高齢化や人口減少の進行に伴い労働人口自体が縮小しており、そのぶん人材の獲得競争が厳しさを増している。

帝国データバンクでは今回、人手不足に対する企業の見解について調査を実施した。調査期間は2016年7月15日~31日。調査対象は全国2万3639社、長野県497社で、有効回答企業数は全国1万285社(回答率43.5%)、長野県225社(同45.3%)。

調査結果

  1. 県内企業の37.7%で正社員が「不足」、1年前・半年前から上昇
    正社員が「不足」していると感じている企業は37.7%となり、1年前(2015年7月時点)の37.1%を0.6ポイント、半年前(2016年1月時点)の36.4%を1.3ポイント上回った。全国で「不足」と回答した企業は37.9%。
  2. 非正社員の「不足」は27.9%、1年前・半年前を上回る
    非正社員が「不足」と回答した企業は27.9%となり、1年前の24.9%、半年前の20.7%をともに上回った。半年前からは7.2ポイントの大幅増加である。全国で「不足」と回答した企業は24.9%で、長野県の方が3.0ポイント高い。
  3. 「建設」と「サービス」では、半数以上の企業が正社員の「不足」を実感
    主要業界別にみると、正社員が「不足」と回答したのは、「建設」の55.6%、「サービス」の50.0%、「製造」の33.0%、「卸売」の28.6%。「建設」と「サービス」では半数以上に達している。一方、非正社員の「不足」は、「サービス」の47.1%、「卸売」の33.3%、「建設」の23.5%、「製造」の23.2%。正社員・非正社員とも「サービス」の不足感の強さが目立つ。
詳細はPDFをご確認ください

Contact Usお問い合わせ先

担当部署

お問い合わせ先 株式会社帝国データバンク 松本支店 TEL:0263-33-2180 FAX:0263-35-7763