レポート茨城県内企業のメインバンク動向調査(2022年)

県内企業のメインバンク、前年に引き続き「常陽銀行」がトップ ~ 「ネット銀行」のシェアが拡大傾向、今後の動向に注目 ~

2023/01/24
資金繰り  金融

はじめに

コロナ禍で疲弊した中小企業への支援が、経営再建や事業承継、取引先の新規開拓など、資金繰りから企業再編・再生へと移ろうなかで、地域金融機関に求められる役割は経営の様々な場面で増している。そのため、金利以外の魅力度を高めた金融機関が様々な課題を持つ企業から幅広い支持を得る形となり、今後メインバンクシェアに変化が訪れる可能性がある。


■帝国データバンクでは、2022年10月末時点の企業概要データベース「COSMOS2」(約147万社収録、茨城県約2万9000社、特殊法人・個人事業主含む)をもとに、茨城県内の企業が「メインバンク」と認識する金融機関を分析した。一企業に複数のメインがあるケースでは、各企業が最上位として認識している金融機関をメインバンクとした
■本調査は帝国データバンクが独自に調査・保有する企業概要データベース「COSMOS2」に収録された企業データであるため、各金融機関がメインとして認識する実数と異なる場合がある

調査結果

  1. 2022年のメインバンクトップは、「常陽銀行」(1万3611社、シェア 47.77%)。以下、「筑波銀行」(5353社、同18.79%)、「茨城県信組」(3066 社、同10.76%)、「水戸信金」(2182社、同7.66%)、「結城信金」(1067 社、同3.75%)となった
  2. 業種別では、全業種で「常陽銀行」がトップ。なかでも、基幹産業のひとつである『建設』で4622社、2位の「筑波銀行」1947社に2700社近い差をつけるなど、「常陽銀行」の強さが際立った
  3. 売上規模別では、「5000万円未満」「5000万円~1億円未満」「1億円~5億円未満」「5億円~10億円未満」「10億円~50億円未満」「50億円以上」すべての規模で「常陽銀行」がトップ。一方、10億円未満の売上規模に限ると、「筑波銀行」がそれぞれ約2割のシェアを手堅く保持している
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