レポートTDB景気動向調査2024年9月(北陸ブロック・富山県)

2024/10/03
景気動向  アンケート

景気DI

前月比

今月の特徴

45.4

3.3

2カ月連続で改善

概況

「富山」の景気DIは2カ月連続で改善し、全国順位は8位と前月の33位から順位を大きく上げた。北陸地区では2カ月連続で、「富山」、「新潟」が改善した一方、「石川」、「福井」は悪化した。「受注、生産ともに減少」(化学品卸売)、「引き合いが減少」(機械製造)などの声が聞かれた一方、「観光需要が震災前まで回復」(サービス)、「米価高騰で生産コストを価格転嫁できた」(農・林・水産)などの声もあった。多くの業界に改善の兆しがみられたものの、依然として人手不足やコスト増は懸念され、富山県の景気DIはまだ楽観視できない状況と言えよう。

景気DI

「富山」の9月の景気DIは、前月比3.3ポイント増の45.4となり2カ月連続で改善した。全国も同0.3ポイント増の44.6、『北陸』も「富山」、「新潟」が牽引し同0.8ポイント増の42.6となった。都道府県別では前月の33位から8位に順位を大きく上げる結果となった。

規模別DI

「大企業」(46.2)は前月比2.3ポイント増、「中小企業」(45.2)は同3.5ポイント増、「小規模企業」(44.0)は同2.3ポイント増と、全規模において改善した。「大企業」と「中小企業」の規模間格差は1.0ポイントと前月から1.2ポイント縮小し、3カ月連続で差は縮まった。

業界別DI

10業界中、改善は『建設』『製造』『小売』『卸売』『サービス』『運輸・倉庫』『農・林・水産』の7業界となり、悪化は『金融』の1業界のみとなった。依然として人手不足や物価高などの影響はみられたものの、『サービス』など3業界については景気判断の分かれ目となるDI50を上回った。

先行き見通しDI

「3カ月後」(当月比1.1ポイント増)、「6カ月後」(同1.2ポイント増)、「1年後」(同2.7ポイント増)いずれも改善見通しとなった。業界別では、『製造』『卸売』『小売』などは緩やかに持ち直す見通しとなった。一方、『建設』は先行きに対する不透明感が払拭できない結果となった。

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