景気DI | 前月比 | 今月の特徴 |
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61.9 | ▲ 0.5 | 2カ月連続で悪化 |
概況
「沖縄」の景気DIは前月比0.5ポイント減と2カ月連続で悪化。全国順位は、5年8カ月連続で第1位。「不動産の案件不足により価格が高騰している」(小規模企業)、「建設需要は依然として高いため好景気が継続している」(中小企業)との声がある一方、「韓国からの観光客数の減少がどのように推移するかが読めない」(中小企業)、「消費税増税による景気後退」(中小企業)といった声もある。観光産業は韓国からの観光客数の減少基調が悪材料で、消費税増税による景気後退も懸念されるため、引き続き今後も一進一退の動向が続くと見られる。
景気DI
「沖縄」(61.9)は、前月比0.5ポイント減と2カ月連続で悪化したが、全国順位は平成26年2月より5年8カ月連続の第1位を維持。規模別では大企業は改善したが中小企業は悪化。業界別では『不動産』など3業界が前月より改善、『製造』など2業界が前月より悪化。先行き見通しDIは、全指標で前月より改善した。
規模別DI
「大企業」(73.3)は、前月比6.6ポイント増と2カ月ぶりに改善。「中小企業」(60.6)は前月比1.2ポイント減と2カ月連続で悪化した。消費税増税による景気後退や韓国からのインバウンド需要の低下が懸念されるため、「中小企業」で景況感が後退している。
業界別DI
全業界でDIが50以上となった。前月と比較可能な6業界中、『不動産』『建設』『サービス』の3業界は前月より改善、『卸売』『製造』の2業界は悪化した。『小売』は前月並みとなった。ホテル建設の大型投資が旺盛であるため、『不動産』『建設』が好調に推移している。
先行き見通しDI
全指標が前月より改善。3カ月後(前月比0.9ポイント増)と6カ月後(同2.0ポイント増)は2カ月ぶりに改善、1年後(同1.7ポイント増)は3カ月ぶりに改善した。特に業界別では、『不動産』は3ヶ月後・6カ月後の2指標で景気DIが50に改善、一方で『製造』は1年後の景気DIで2カ月連続50を下回った。