レポートTDB景気動向調査2024年10月(北海道ブロック・概要)

2024/11/06
景気動向  アンケート

景気DI

前月比

今月の特徴

44.1

▲ 1.3

5カ月ぶりに悪化

概況

『北海道』の景気DIは、5カ月ぶりに悪化した。企業からは「取引については賃 貸、売買ともに増えている」(不動産)、「新幹線延伸・再開発事業の増加が見込 まれる」(建設)といった声が寄せられる。一方で、「売り上げは回復傾向だが、原 材料の価格上昇に価格転嫁が追いつかず、収益的には良くはない」(飲食料品・ 飼料製造)、「節約志向が増している」(各種商品小売)といった声も聞かれる。人 手不足による人件費の高騰や金利の上昇を不安要素にあげる企業も少なくな い。北海道の景況感は今後も一進一退の状況が続くとみられる。

景気DI

『北海道』の景気DIは、前月から1.3ポイント減の44.1となり、5カ月ぶりに悪化した。全国(44.3)との格差(北海道-全国)は▲0.2ポイントとなり、4カ月ぶりに北海道が全国を下回った。道内では日胆地域などが北海道全体を上回る景況感を示した。

規模別DI

「大企業」は前月比2.4ポイント減の43.7、「中小企業」は同1.1ポイント減の44.2、そのうち「小規模企業」は同0.7ポイント減の44.5となり、全ての規模で悪化した。規模間格差(大企業-中小企業)は▲0.5となり、2カ月ぶりに中小企業が大企業を上回った。

業界別DI

『その他』を除く9業界中、7業界で悪化した。『サービス』は前月比1.4ポイント減の46.7となり、4カ月ぶりに悪化した。DIが最も低いのは『小売』で、同6.9ポイント減の38.0となった。一方、『不動産』は同5.0ポイント増の52.2となり、景気判断の分かれ目となる50を上回る水準となった。

先行き見通しDI

「3カ月後」44.0(前月46.1)、「6カ月後」43.6(同45.0)、「1年後」44.8(同45.8)となり、全ての指標で悪化した。『その他』を除く業界別では、『不動産』が全ての指標で50を上回った一方、「3カ月後」では『農・林・水産』と『小売』が40を下回る水準を示した。

「北海道ブロック(2024年10月)」の詳細